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長年の月経トラブルを解消した2つのポイント

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女性のライフスタイルの変化

女性のほとんどが平均で月1回、年12回程やってくる月経。生涯で約40年、合計450〜500回もの月経を経験します。昔は栄養状態が不良で初潮が遅く出産人数も多かったため、現代の女性に比べ月経回数は少なかったと言われています。現代は栄養状態の改善により初潮が早まり出産人数が減ったことにより月経が止まっている期間が短くなったため、その分排卵や月経の年数・回数が多くなっています。その差はなんと10倍も違うのです。それだけ現代の女性は昔と比べて排卵や月経により卵巣や子宮を使っているということになるのです。排卵や月経は相当のエネルギーを必要とします。昔より卵巣や子宮を使う機会が多くなった現代では、昔の女性にはなかった悩みも多くなってきています。また、現代ならでは婦人科疾患も増えてきています。

月経前になると感情のコントロールが難しくなる(PMS:月経前症候群)、強い月経痛があり鎮痛剤が手放せない、月経不順でピルを服用しなければいけなくなった等、今までに月経のトラブルで悩んだことがある方は多いのではないでしょうか。

私も同じような悩みを抱えていた一人です。月に1回周期で訪れるこれらの症状に戸惑わされることなく、仕事やプライベートを充実させてみたいと思いませんか。その思いが実現する一歩が踏み出せるように私の実体験をお話したいと思います。

なかなか整わなかったホルモンバランス

私は婦人科系疾患での手術歴があり、ホルモンバランスが崩れやすい状態になっていました。月経不順があり、月経周期は整わず30日〜60日と大幅に崩れていました。また、基礎体温のグラフもジグザグで低温期・高温期の違いがわからないほどでした。その当時は看護師で夜勤をしていたため、活動と休息のリズムが整っていなかったことも原因の一つかと考えられます。
また、月経痛も毎回重く鎮痛剤を服用してもほとんど効果はなく寝込んでいたいほどのときもありました。

子どもを出産し授乳している時期に、栄養について気になり総合的にビタミンやミネラルが摂れるサプリメントを飲み始めました。その後、嘘のように月経痛がなくなり気持ちに余裕を持って育児を楽しめるようになりました。

出産後に月経周期が整うという話を良く耳にしますが、私の場合は月経不順はなかなか改善せず、出産後も月経周期は24日〜40日とバラバラでした。栄養改善して月経痛はなくなったのに、なぜ月経周期は整わなかったのでしょうか。

筋肉ロックが蓄積

原因として考えられるのは1つ目は『股関節をまたぐ筋肉(股関節屈筋群)のロック』です。
産後のケアで私もお客さんとして施術を受けに行っていました。しかし子守ができる人が周りにおらず間隔が空いてしまい、数ヶ月に1回しかケアすることができていませんでした。施術で筋肉のロックが改善されても、毎日の育児家事で筋肉のロックが戻ったり増えたりしていまい、なかなか完全には回復できなかったのだと思います。

女性の骨盤は月1回ペースで開閉する!

月経周期により骨盤が開閉していることをご存知ですか。月経が近くにつれ骨盤は徐々に開いていきます。月経のときには骨盤は一番緩くなり開きます。月経が終わると徐々に閉じて、排卵の直前が一番閉じています。その後排卵後に、また徐々に開いていくという動きをします。骨盤が緩むときにしっかり緩み、閉じる時にキュッと閉じるのが正常だと言われています。股関節屈筋群や骨盤周りの筋肉のロックが影響して、この正常な動きがとれないと月経のトラブルにつながることになります。骨盤の開閉をスムーズにするには股関節屈筋群や骨盤周りの筋肉のロックを取っていくことが重要となっています。

全ての女性にケアしてほしい筋肉 大腰筋・腸骨筋-ポイント①

私たちがこの股関節屈筋群の中でも、生殖について特に重要と考えているのが『大腰筋』です。大腰筋は卵巣からのびている性腺が沿っています。大腰筋が硬くなると、当然生殖器に対する作用を持つ性腺の働きも悪くなるため、月経のトラブルなどが起きやすくなるのです。また、骨盤周りの血流の観点からは『腸骨筋』が特に重要と考えています。この腸骨筋はお客様の中でも板や石のように硬くなってしまっている方が多い筋肉です。骨盤周りの血流が滞ることも月経のトラブルを起こす原因となります。実際に女性セラピストで検証を行ない、月経前にこの大腰筋を含む股関節屈筋群や骨盤周りの筋肉を緩めることで月経期間が3〜4日間に短縮したという結果が出ています。私自身も月経が2週間遅れた状態で股関節屈筋群メインで施術を受けて、その翌日に月経が来たということがありました。それだけ股関節屈筋群は要ということなんですね。

生命の源 たんぱく質の力-ポイント②

また、もう1つの原因として考えられるのは、『たんぱく質不足』です。私は授乳期にビタミン・ミネラルはサプリメントで補うことはできていましたが、たんぱく質を意識して食事をしていませんでした。授乳時期は母乳生成とそれに伴うホルモンの大量分泌により、たんぱく質を多く消費します。そのため、普段以上にたんぱく質は多く取るべきですが、私は全く意識していなかったので間違いなくたんぱく質不足に陥っていたと思われます。たんぱく質不足であると筋肉を緩めるためのエネルギーも不足することになるため、施術での効果も出づらくなってしまいます。体の不調を取るにはまずはたんぱく質を多く摂る必要があるとご理解いただけたのではないでしょうか。

たんぱく質についてはこちらもご覧ください

股関節屈筋群・骨盤周りの筋肉ロック、たんぱく質・ビタミン・ミネラル不足を改善することで、月経のトラブルは解消できると考えています。今現在月経のトラブルでお困りの方は是非今すぐにこれらの改善に取り組んでいただきたいと思います。

産後のケアで施術を受けたくてもお子様の子守の関係で受けることが難しいと考えている方が多いのではないでしょうか。産まれたばかりの可愛い赤ちゃんを育てていく大切な産後だからこそ、しっかりとケアをして体の不調を抱えずに、笑顔で楽しく育児ができるようにしていただきたいと思っています。ミオンパシーサロンUROOMはご予約の際にお伝えいただければお子様同伴での施術も可能となっております。ご遠慮なくお申し付けください。

栄養と体を整えるための講座『ママと子どもの栄養と体を整える楽しい学び』が調布成城・国立立川・横浜関内の3店舗で開催されていますので、是非そちらもチェックしていただきたいです。

嘉数陽子

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約7年間の看護師をしており、患者様の気持ちに寄り添う看護ケアを大切にしていました。その経験からお客様の思いに寄り添い、癒し安らぎ心地良さを感じられる空間を提...

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