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食事や栄養に気を付けていても…見落としがちな経皮毒の恐ろしさ

体質改善

経皮毒とは

経皮毒という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
もしくは聞いたことはあるけどそんなに気にしたことない、という方が大半かもしれませんね。
経皮毒とは日常に使う製品を通じ、化学物質が皮膚から吸収されて身体に有害な反応を及ぼすことを表す造語です。
現代で生きる私達は、あらゆる化学物質に囲まれて生きています。
厄介なことにそれらは概して有害なものがほとんどで、化学合成されている柔軟剤などにおいのあるものはすぐに気が付くことができますが、においのしない化学物質を知らないうちに肌から吸収していることにはあまり気づかないものです。
皮膚から吸収と聞いても想像しにくいかもしれませんが、実際に医療現場でも禁煙のニコチンパッチや、腹部に貼るホルモン補充剤など、経皮吸収を利用した薬が存在しています。
これらは分子量の小さい化学物質をしみ込ませ、有効な薬剤成分を体に引き込ませる仕組みの薬で、飲み薬よりも即効性があると言われています。
このことからも皮膚から化学物質が吸収されること、またその吸収力の高さが分かります。

日常に潜む化学物質

私たちが普段使っている日用品には非常に多くの化学物質が使われています。
その中でも特に経皮毒が懸念されるものはシャンプー、コンディショナー、洗剤、おむつ、ナプキンと言われ、女性の使用頻度が高く身近なものが多い傾向にあります。毎日身に着けている下着や洋服、お風呂や就寝時まで…1日中接するものすべてが皮膚から吸収されていると考えると恐ろしくなりますね。
経皮毒の怖さは口から入るものよりも吸収力が高い上に、経口摂取したものは比較的排出されやすいのに対し、経皮吸収したものはとても排出されにくいという点にあります。

人体への化学物質の侵入経路

化学物質とよばれるものが体内に入る経路は主に経口・呼吸・経皮からの3つが挙げられます。
①経口吸収
経口吸収により身体に入り込むのは主に農薬や食品添加物の化学物質で、農作物や食品を食べることによって私達の体に入り込みます。これらは本来人間が体に備えている解毒作用によって、その多くは肝臓で分解されて体外に排出され、排出されなかった化学物質は体の様々な器官に蓄積されていきます。

②呼吸からの吸収
排気ガスやPM2・5など体内に存在する環境化学物質の80%は呼吸から取り込んでいると言われています。
呼吸から入った化学物質は肝臓というフィルターを通らずに、まず肺粘膜から直接体内に吸収され体内を循環し、その後肝臓で代謝されます。近年社会的にも問題視されている柔軟剤や香水などの香害もこれに当たります。

③経皮吸収
通常皮膚構造は3層になっており異物や細菌などの侵入を防いでくれていますが、日用品に含まれる合成界面活性などの化学物質により皮膚の唯一のバリア機能である角質層が破壊され、そこから脂溶性の高い有害化学物質が徐々に真皮の毛細血管まで浸入し、血液に乗って全身を巡ります。その後徐々に全身に運ばれ代謝されますが、一度体内に入ると長期間にわたり滞留してしまうのが特徴です。

「吸収されやすく・排出しにくい」経皮吸収の恐ろしさ

日用品に含まれる溶剤や合成界面活性剤、プロピレングリコールやラウリル硫酸ナトリウム(泡立ちをよくする成分でシャンプーなどによく含まれています)などの化学物質は、分子のサイズが非常に小さいものが多く、脂溶性の化学物質です。
細胞膜の主要成分はリン脂質をはじめとする脂質で形成されているため、水分の浸入は拒絶するのに対し、脂溶性の化学物質は受け入れやすく、細胞と細胞のすきまを潜り抜け皮膚から浸透しやすいのです。
また、真皮の下には皮下組織があり、ここも脂肪が多く含まれているため、血管やリンパ管を通して体の各器官に運ばれなかった有害物質がこの脂肪に蓄積してしまいます。
取り込まれた化学物質がすぐに体外へ排出されればまだいいのですが、経皮毒は吸収の際に消化や解毒可能な器官を通らず、そのまま脂肪に蓄積するため非常に排出が難しく、口から入る経口毒は肝臓や腎臓で解毒し約90%は体外に排出されると言われているのに対し、経皮毒はなんと10日間かけても10%も排出されないと言われています。
ほとんどが体内に蓄積されたままになってしまう上に、毎日日常的に体内に入り込んでくるため、排出が追いつかないまま次から次に継続的に蓄積してしまうのが経皮毒の最も恐い点です。

デリケートゾーンの吸収率はなんと腕の42倍!


皮膚のバリア機能を担う角質層の厚さに違いがあるので部位によって吸収率は異なりますが、腕の吸収率を1と基準にした場合、頭部3.5、脇の下3.7、おでこ6.0、頬13、デリケートゾーンはなんと42倍と言われ格段に高い吸収率を誇ります。現代は以前に比べ初潮が早く、また生理痛や月経困難症、PMS、不妊など婦人科に関わる病気が激増していますが、これは経皮毒が影響しているといっても過言ではありません。

私たちが当たり前のように毎月使っている生理用ナプキンも「紙ナプキン」という名前であるものの、実際使用されている原材料は石油系の素材です。肌にあたる部分は、漂白されたポリエステル、ポリプロピレン、レーヨンなどの不織布。内部には漂白された綿状パルプ、高分子吸収材、ポリマーなどの吸収促進剤、消臭目的の香料など化学物質がふんだんに使われています。また、製品を清潔に保つため法的に義務付けられているため、塩素系漂白剤も使用されています。
当たり前のように使っているナプキンは、実は体への安全性は確立されていない化学物質のかたまりなのです。
また、今から10年前にはアメリカの24歳のモデルの方がタンポンが原因で「トキシックショック症候群」を引き起こし、右脚を切断するという事例もありました。
これは黄色ブドウ球菌が生み出す毒素が原因で起こる急性疾患のことで、突然の高熱や発疹、嘔吐、下痢などの症状がみられ、すぐさま医療機関で治療を受けないと命をおびやかすこともある病気です。男女かかわらず誰でもかかる可能性はありますが、非常にまれな病気で、報告されているTSS発症者の半数はタンポンを使用している女性です。
今はなにも影響が出ていないとしても、毎日気付かぬうちに少しずつ溜まっていく毒が急に出てくることもあるということです。

残留ダイオキシンの危険性

紙ナプキンは化学物質のかたまりということだけでなく、更には残留ダイオキシンの問題もあります。
膣内粘膜から吸収してしまう危険性が20年以上前から問題視されており、アメリカやヨーロッパでは子宮内膜症とダイオキシンの因果関係の追跡調査が行われ、その結果、膣内粘膜から残留ダイオキシンが吸収され、蓄積される危険性が警告されました。ダイオキシンは微量でも非常に強力な毒性を持ち、特に女性の場合、ホルモンかく乱作用が子宮内膜症、死産、流産などを引き起こす原因になることも懸念されています。
これは紙ナプキンだけでなく赤ちゃんのおむつも同様で、材料である塩素系漂白剤はダイオキシンを発生させる塩素です。
おしっこやうんちが持って出た熱や、体温でおむつの中の温度が上がることにより、残留していた塩素系漂白剤は熱反応によりダイオキシンを発生させます。
発生したダイオキシンはポリマーに吸収され、排泄物に含まれる有害物質や水分と共にさらに毒性を増した状態でデリケートゾーンからまた吸収されてしまいます。
また経血や排せつ物の吸収のため使用されている高分子吸収体ポリマーは熱冷ましシートにも使われる化学物質で、これも子宮を冷やし、生理痛や、婦人科の病気・不妊症の一因となります。

身体だけでなく脳への影響も

これら化学物質の厄介ともいえる性質は、脂肪に溶け込みやすい脂溶性という点です。
経皮毒は脂肪に蓄積する為排出されにくいと先述しましたが、人間の脳は60%が脂肪でできている為、体内に吸収された有害な化学物質は脳に蓄積されやすい傾向にあります。
脳に蓄積されると、脳細胞がその影響を受け、学習障害や多動症、自閉症、適応障害などにも関与しているといわれており、特にこどもは急激な成長期にダイオキシンや環境ホルモンの影響を最も受けやすいといわれているため、できるだけ吸収を避けさせることが大切です。

身の回りの物を変えることからはじめよう

このように、普段私たちが何気なく使っている身の回りのものには有害な化学物質が沢山潜んでいます。
化粧品も然り、特に口紅は毎日付ける方だと一生で20~30本を食べていると言われています。
便利なものが増えるにつれて、その分化学物質も増加している現代の生活の中ですべてを排除するのは非常に難しいと思いますが、生理用ナプキンを布ナプキンに変えるとPMS症状が改善されたという話もあるように、吸収率が高い部位や影響が大きいところからまず取り入れてみるだけでも身体への負担は大きく変わります。

特にお子さまのいるご家庭では「ベビー用だから安心だろう」と思いがちですが、ベビー用品にも実はとても多くの化学物質が使われており、角質層や皮膚、臓器も未発達な赤ちゃんは、成人よりも吸収率が高く、吸収された化学物質は体内に残留しやすいためアレルギー症状が出ることも少なくありません。
おしりふきにも浸透力が高く他の有害物質をも体内に運んでしまう「プロブレングリコール」が含まれていることがほとんどなので注意が必要です。
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、歯磨き粉、洗剤、洗濯用洗剤、化粧品など…
全てを安心安全なものにこだわると価格などの面で難しい部分もあると思いますが、お食事は1日数回でも身に纏うものは年中無休、それだけ影響が受けやすいものでもあるので、ご自身やご家族の末永い健康のためにも、まずはできるところからでもいいので経皮毒の危険性があるものを排除し、無理なく少しずつ取り入れていきましょう。

山口菜生

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幼少期から水泳を始め、その後シンクロナイズドスイミングの選手としてアスリート生活を送る。全日本2位までいくも怪我により引退し、その後ダンスに転向するも選手時...

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