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“質の栄養失調”が女性の精神疾患の原因だった!?

精神疾患

女性に多い心の症状

「生理前のイライラ」「疲れやすい」「だるい」「ぐっすり眠れない」「朝起きるのがつらい」といった不調から、「不眠」「うつ」「自律神経失調症」「パニック障害」と呼ばれる精神疾患まで、これらは男性よりも女性に多い症状です。

「産後のうつ」や主に40代後半からの「更年期障害」に伴う身体症状や精神状態の変化など、女性ホルモンの影響だから仕方がないと言われれば、女性だからあきらめるしかないのかな、と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、実はこれらの不快な症状を緩和したり、改善する方法は色々とあります。

必要なのは対症療法だけではなく根本原因をなくしていくこと

中には症状がつらくて、病院で処方された薬を飲んでいる方もいるでしょう。短期間で治ってしまえば身体に負担はあまりないかもしれませんが、慢性的な症状で長期間薬を服用するのは副作用の問題もあり、身体の負担も考えなければなりません。

また、薬で症状が緩和されているように感じているかもしれませんが、それはあくまで一時的に楽になる対症療法であって、根本的な原因が解消されていないということもあります。

原因は何なのかを考え、原因を解消していけば根本から症状が改善する可能性はあります。根治療法とは何なのか、自身の自律神経失調症を食事療法でなおした経験のある筆者と共に、女性のデリケートな身体の声に耳を傾けてみてください。

まず第一に考えられる原因は、疾患です。何か内科的な疾患や婦人科疾患がある場合はそれが身体の不調の原因となっている場合があります。思い当たることがある場合はまずは病院に行って検査をしてみることをおすすめします。

不調の原因は栄養不足だった!!

筆者は自律神経失調症のいろいろな症状が出た際に、特に身体的な病気は思い当たることがなかったのでまずは心療内科へ行ってみました。そこで睡眠薬と気分を安定させるお薬を処方されました。ところが、飲みはじめて数日で副作用がつらくて飲めなくなってしまいました。他のお薬に変えていただいても変わらず、通院をやめてしばらくは安静にして療養していたつもりでしたが全く良くなっていきませんでした。これはこのままではまずいと思い、積極的に治す努力をしなくては、と思うようになりました。

自分でいろいろな治療法を探しているなかで、副作用の穏やかな漢方薬なら飲めるかもしれないと思い、漢方薬も処方してくれる心療内科へ行きました。そこでは食事療法も行なっていて、まず血液検査を受けてから食事指導や栄養のアドバイスと共に、不調の原因をはっきりと教えてくれました。

医師
医師

あなたの症状の原因は貧血です。栄養が足りていません。特にたんぱく質と鉄が不足しています。

筆者
筆者

!!!・・・???

そもそも、病院では患者が症状を説明して、医師が薬を処方するものだと思っていたので、心療内科でいきなり血液検査をするとは思っていなかったですし、原因をズバッと教えてくれるとも思っていなかったので驚きました。

また、私は健康診断で貧血と言われたことはありませんでしたので、自身が貧血だという認識はありませんでした。しかし、血液検査をして栄養状態をみると、特にたんぱく質や鉄が基準値内ではあるものの不足気味であることがわかったのです。それでも、最初に行った心療内科では仕事のストレスが原因ではないかというような雰囲気だったので、まさか栄養不足を指摘されるとは思っていなかったのです。それに、筆者の体型が痩せ型であったなら納得できますが、標準体型で細い方ではないのです。ただ、時々立ちくらみがしたり、冷え性といった貧血ぎみの症状はひどくはないもののありました。

医師は、毛が逆立って「ムキー!」と敵を威嚇している猫の絵を見せながら、「今のあなたの状態はこれです」と説明しました。

医師
医師

今のあなたの状態はこれです。

筆者
筆者

・・・・

医師
医師

栄養が足りないと、ちょっとのストレスにもすぐにイライラしてしまうのです。

確かに、車を運転していると、ちょっとしたことでもすぐにイライラして、自分でもなぜこんなことでイライラしてしまうんだろうとは感じていました。

身体の栄養状態と精神的な不調は関係があるということ・・・?

栄養と心の関係

ストレスが原因で不眠になったり気分が悪くなってしまっただけだと思っていたのに、どうやらちょっと違うようだと気付きました。

自分で考えてみると、西洋医学と東洋医学では病気に対する考え方に違いがあるので、それが医師の診断の違いに影響しているのかもしれないと。

東洋医学は、慢性疾患の場合は特に、西洋医学のように体を細分化して部分的に考えるのではなく、体をひとつのものと考えて原因を探り、その原因を解消することによって病気を治す。ということは、精神疾患は脳の問題だけれど、原因はちがうところにあるのかもしれない・・・。

食事療法・栄養療法の実践

とりあえずは医師の処方と栄養指導の通りにしてみることにしました。漢方薬が数種類と、食事は動物性たんぱく質を増やし、鉄や亜鉛、ビタミンBとビタミンCをサプリメントで補う栄養療法を実践してみました。

食事内容は、ごはんや麺類などの炭水化物を減らし、肉や魚などをたくさん食べるようにと言われました。カロリーは足りていても、足りない栄養素があるという”質的な栄養失調”に陥っている状態だということがわかりました。自分では栄養は十分足りているという認識でしたが、食事内容はあまり栄養素を意識していませんでした。朝は果物とジャムを塗った食パン、お昼は丼物、夜は納豆ごはんと野菜。お菓子が好きで、間食は毎日たくさん食べていました。

今考えると、糖質の割合が多く、たんぱく質の割合は少なかったのです。

お肉を増やすと満腹感が持続するため、お菓子の量は減っていきました。また、昼食後に眠くて眠くてつらかったのですが、それが軽減していきました。炭水化物を多く摂取したあとにインスリンが出すぎて低血糖状態になっていたのが、炭水化物を減らしたので緩和されたのだと思います。

血液検査の結果は「フェリチン」という指標で肝臓に貯蔵している鉄の量が少ないことがわかったため、鉄の注射を数回受けました。

不快な症状が次々に改善

すると、あんなにつらかった冷え性がすーっとなくなったのです。それに、いつも漬物石を背中に背負っているような重さがなくなり、体が軽くなったように感じました。

その後はヘム鉄のサプリメントを続けていたのですが、血液検査でフェリチンの値は減っていってしまっていました。「お肉もサプリもちゃんと摂取しているのになぜ?」と思い、いろいろ考えて調べてみると、どうやら月経血の量が通常よりも多い「過多月経」のようでした。お金に例えてみると、毎月の収入よりも支出の方が多いわけで、それでは貯金が減っていってしまってあたりまえですね。

産婦人科へ行き、検査を受けましたが婦人科疾患は何もないと言われました。そこで、「ミレーナ」という月経血を減らす作用のある器具を子宮内に装着する治療を受けました。経口摂取のピルも同様に月経の量が減るため、貧血の治療にも有効なようです。

すると月経の量がかなり少なくなり、フェリチンの量は着実に増えていきました。同時に身体のだるさや重さ、疲れやすさが楽になっていき、気分的にも落ち込むことが少なくなり、イライラしやすいのもよくなっていったのです。浅かった眠りもだんだんとぐっすり眠れるようになっていきました。

女性は毎月生理があるため、鉄が不足しがちで、それが女性に多い身体の不調と関係していることがあります。

ただし、貧血の種類はいろいろあります。「鉄欠乏性貧血」「亜鉛欠乏性貧血」「巨赤芽球性貧血」「溶血性貧血」「再生不良性貧血」など、要因もさまざまですので、ただの貧血と侮らず、原因を見つけましょう。

身体は食べたものでできているので、栄養が足りないということは身体をを作る材料が足りないということです。身体は毎日少しづつ新しい細胞に入れ替わって健康な状態を保っています。でも材料が不足していたら、どんどん細胞の質が悪くなっていってしまいます。

また、心の状態も栄養に左右されます。それは、幸せホルモンと言われている気分に影響するセロトニンも、元は食べ物のたんぱく質から作られているからです。他の脳内物質、ホルモンなども材料は食べ物です。セロトニンは、夜はメラトニンになって眠気を感じさせます。夜ぐっすり眠るためにも栄養は関係しているのです。

栄養を運ぶ血液は、たんぱく質に鉄などのミネラルがくっついて作られます。血液が足りないと栄養や酸素も十分運ばれません。頭がボーッとしてしまうのもこれが原因だったのかもしれません。栄養状態を改善すると、頭も冴えてきた感覚がありました。

たんぱく質は、血液だけではなく身体のほとんどの箇所で必要な最も重要な栄養素です。

私が最もつらかった症状は夜ぐっすり眠れないことでした。疲れて眠たくて布団に入って寝ようとしても、眠りが浅く、悪夢ばかりでうなされてすぐに目が覚めてしまうのです。深く眠りたいのに深く眠れないというのは体や心の疲れも回復しないので日中も疲れやすいですし気分も元気になりません。

よく眠れないこととたんぱく質に因果関係があるとは考えてもみませんでしたが、実際に栄養療法を実践してぐっすり眠れるようになったおかげで自律神経のバランスも自然と整ってきたのか、不快な症状は消えていき、心も身体も健康に戻りました。

体も心もとても楽になった

健康診断では問題なく、病気はないけれど身体や心の不調があるという方は、もしかしたらご自身の栄養状態を改善することによってより健康になり、楽になるかもしれません。 また、身体や心の不調が複数あるという方は、ひとつひとつはあまり問題ないとしても、身体の声によく耳を傾けてあげてください。不調はしゃべることのできない身体が出すサインです。いくつかの不調が相互に関係しているかもしれないという視点で考えると、今までとは異なるアプローチ方法が見つかるかもしれないですね。

成川 喜代美

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これまで20年の間、肩こり、腰痛、股関節痛に悩まされ続け、このまま一生治ることがないのか?と、諦めかけていたときにミオンパシーと出会いました。施術を受けると...

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